世界中の観光客を魅了する水の都、ヴェネツィア。
ヴェネツィアのお祭りといえば、カーニバル(カルニヴァーレ) が有名ですが、ヴェネツィアには地元の人たちが楽しみにしているお祭りがほかにもあります。
そのうちの一つが「レガッタ(レガータ)・ストーリカ(Regata Storica)」。
レガッタ・ストーリカは日本ではあまり知られていませんが、カーニバルと並んでヴェネツィアで人気のお祭り。
レガッタ(レガータ)??? ストーリカ???
どんなお祭りか気になりませんか?
今回はヴェネツィアのお祭りの一つ、「レガッタ(レガータ)・ストーリカ(Regata Storica)」をご紹介します。
レガッタ・ストーリカ ってどんなお祭り?
レガッタ・ストーリカ(Regata Storica)とは、ヴェネツィアで毎年9月の最初の日曜日に開催されるボートレースのお祭りです。
ご存知の通り、「水の都」と呼ばれるヴェネツィアでは車が乗り入ることができないので、交通手段は徒歩か船。
ヴェネツィアといえば手漕ぎボートの「ゴンドラ」が有名ですね。
ゴンドラ以外にも、「ヴァポレット」とよばれる水上バス、タクシーも船(水上タクシー)、おまわりさんもパトカーではなくボート、救急車もボート、と移動手段は船やボートです。
そんなヴェネツィアでは年間を通して、さまざまなボートレースが開催されます。
なかでも最も華やかで盛大なお祭りが、カナル・グランデ(Canal Grande)で開催されるボートレース「レガッタ・ストーリカ」なのです。
レガッタ・ストーリカは、ヴェネツィアで13世紀から開催されてきた歴史的なボートレースのお祭りです。
レガッタ・ストーリカ の見どころ
「レガッタ・ストーリカ」では、前半にパレード、後半にレースが行われます。
*例年、パレードは16時ごろから始まり、その後レースが開催され、19時ごろ終了します。
前半: Corteo Storico(コルテオ・ストーリコ)
レガッタ・ストーリカの前半に行われるパレードが、コルテオ・ストーリコ(歴史的行列)。
Corteo(コルテオ)は行列、Storico(ストーリコ)は歴史的という意味です。
こちらがコルテオ・ストーリコの様子。
なかなか迫力ありますね!
中世の衣装を身にまとった人たちが当時の豪華なゴンドラでカナル・グランデを進むパレードは、レガッタ・ストーリカの一番の見どころです。
こちらのパレードは観光客に大人気で、朝から場所取りをする人もいるほど!
カナル・グランデに面した建物から見るのもおすすめ。
カナル・グランデ沿いのホテルに宿泊したり、レストランで食事をすれば、窓やバルコニーからレガッタ・ストーリカを楽しむこともできます。
後半:ボートレース
歴史的なパレード、コルテオ・ストーリコが終わると、後半はレースが行われます。
レースは少年の部、若者の部、女性の部、カオルリーナ(caorlina)という6人乗りのボートの部、ゴンドリーノ(gondolino)というゴンドラを改良したボートの部などに分かれています。
こちらは本気のレース!
なんと実況つき!
知り合いのチームを応援する地元の人たちはとても盛り上がります。
もちろん、観光客目線でも、すごいスピードでカナル・グランデを進んでいく、色とりどりのボートを見ているだけでも楽しいです。
レガッタ・ストーリカ 当日の注意点
レガッタ・ストーリカ当日は、年に1度のお祭りを見ようとイタリア中からたくさんの人がやってきます。
レガッタ・ストーリカの当日にヴェネツィアに入る場合、当日はヴァポレットが使えない時間帯がありますので、注意が必要です。
また、ヴェネツィア行きの電車は通常よりも混雑するので、余裕をもってヴェネツィアに到着するのが望ましいです。
パレードやレースを近くで見たい!という方は早めに場所取りをしましょう。
最後に、レガッタ・ストーリカの当日は、ヴェネツィアの街はとても混雑します。
レガッタ見物中だけでなく、街歩き中も所持品に十分ご注意ください。
おわりに
ヴェネツィアのボートレースのお祭り、レガッタ・ストーリカ をご紹介しました。
いかがでしたでしょうか?
水の都ヴェネツィアならではのお祭りなので、ぜひ行ってみてください!
歴史的なパレード「コルテオ・ストーリコ」は見応え抜群でしたが、本気のレースも面白かったですよ。
当日のスケジュールは公式サイトで、チェックしてくださいね。