今回は、ヴェネツィアで発生するアクア・アルタという高潮について、発生時期や対策をご紹介ます。
★ヴェネツィアのアクア・アルタが発生する時期を知りたい
★アクア・アルタのヴェネツィアを観光する時の注意点を知りたい
★ヴェネツィアに行く前にアクア・アルタ対策を考えたい
水の都ヴェネツィアでは、秋から冬にかけて、アクア・アルタと呼ばれる高潮が発生します。
2019年11月12日には、最高水位がなんと 1メートル87センチに達し、過去50年で最大の高潮を記録しました。
浸水したサンマルコ広場の様子などは日本でも報道されていましたね。
水の都とよばれるヴェネツィアが文字通り「水の都」となってしまいました。
せっかくヴェネツィアに行くのに、テレビで見たようなアクア・アルタが発生したらどうしよう?と心配されている方もいるかと思います。
ここまでひどいアクア・アルタでなければ、観光をすることもできますが、もちろん注意は必要。
それでは、ヴェネツィアのアクア・アルタの発生時期と注意すべき点や対策をご紹介して行きます。
アクア・アルタはいつ発生する?
アクア・アルタは、シロッコという季節風などの影響で、秋から春にかけて発生します。
過去50年で最大の高潮となった2019年11月12日の高潮は、最高水位が 1メートル87センチ。
プール状態になったサンマルコ広場は閉鎖されました。
サンマルコ広場で泳いでいる観光客の映像も報道されていましたね。(絶対にマネしないように!)
アクア・アルタのシーズンではない夏の間も、サンマルコ広場周辺の海抜が低いエリアでは、一部、数センチほど浸水することがあります。
ただ、浸水しているところを避けて歩けばほとんど問題ないと思います。
*アクア・アルタ対策のモーゼというシステムのおかげで、最近は大きな被害は出なくなったようです。
ヴェネツィアでアクア・アルタが発生した時の対策
アクア・アルタのシーズンにヴェネツィアに行く場合、運悪くアクア・アルタが発生してしまう可能性があります。
そんなときの対策をまとめてみました。
- アクア・アルタの影響を受けにくいエリアのホテルを予約する
- 直前にヴェネツィア市のホームページなどで予測をチェックして心の準備をする
- 長靴を持っていく
- 現地で長靴やビニールのカバーを買う
- 浸水がひどいエリアを避けて観光する
- 近郊の町を観光する
1.アクア・アルタの影響を受けにくいエリアのホテルを選ぶ
アクア・アルタのシーズンにヴェネツィア旅行をする場合、浸水する可能性が低いエリアのホテルを選んでおくと安心。
ニュースでも、スーツケースを持って立ち往生している旅行者の様子を見かけましたが、浸水したなかで、スーツケースを持って移動するのは困難です。
あらかじめ、海抜の低いサンマルコ広場エリアを避けて、サンタ・ルチア駅周辺や、内陸のメストレのホテルを選ぶのもひとつの手です。
サンマルコ広場エリアなら、水上タクシーで直接ホテルまで行くことの出来るホテルを選ぶと安心です。
【関連記事】【ヴェネツィアのホテル】人気の宿泊3エリアとタイプ別おすすめ
アクア・アルタの情報をチェックしておく
出発前にヴェネツィア市のホームページでアクア・アルタ情報や予測をチェックして、心の準備をしておきましょう。
事前にアクア・アルタの状態を確認しておくと、対策も練りやすいですよね。
長靴を持っていく
事前チェックで浸水がひどくなりそうという場合や、心配性の方は、日本から長靴を持っていくと安心です。
かさばるのが難点ですが、現地で調達する面倒も省けますし、何より安心ですね。
現地で長靴やビニールの靴カバーを調達
アクア・アルタで浸水がひどいときは、ヴェネツィアのお店や露店で長靴やビニールの靴カバーを売っているので、それを利用するのもいいと思います。
ただ、ビニールの靴カバーはしばらく歩くと、穴が開いて水が入ってきてしまいますし、露店などで売られている長靴の品質も保証できません。
浸水の激しいところは避けて歩きましょう。
浸水がひどいエリアを避けて観光する
アクア・アルタで街が浸水していてもヴェネツィアを観光したい!という場合は、サンマルコ広場周辺などの浸水がひどいエリアを避け、なるべく浸水していないエリアを観光しましょう。
時間がたてば水も引くので、水位が高いときは待つのが一番です。
間違っても、サンマルコ広場で泳いだりしないように!
ヴェネツィアの近郊の町を観光する
ある程度の水位ならヴェネツィア観光はできますが、記録的水位を記録するようなアクア・アルタにあたってしまった場合、ヴェネツィアの観光はあきらめて近郊の町を観光してはいかがでしょう?
ヴェネツィアの近郊にはヴェローナ、パドヴァ、トレヴィーゾなど、素敵な街がたくさんあります。
水たまりになったヴェネツィアの街を歩くより、安全ですし、楽しめると思います。
【関連記事】【ヴェネツィア近郊観光】ヴェネツィア発おすすめ日帰り旅行先5選
アクア・アルタのヴェネツィア観光で気をつけること
アクア・アルタの対策をまとめてみました。
次に、浸水した街を観光するにあたって気をつけたい点をお伝えしたいと思います。
水が汚い!ということを忘れずに
アクア・アルタで浸水した水は下水なんかも混ざっているのでもちろんですが、通常でもヴェネツィアの運河の水は清潔ではありません。
ニュースで、浸水したサンマルコ広場で外国人観光客が泳いでいる映像を見ましたが、とっても危険です。
ヴェネツィア大学に通っていた知り合いが、学生時代に運河に落ちてしまったことがあるそうですが、悪い菌に感染したらまずいとのことで、直後に病院で10日間薬を処方されたそうです。
運河の水が汚いというのは、地元の人にとっては常識です。
運河の水を触っている観光客もいますが、危険なのでやめましょう。
アクア・アルタでも、長靴やビニールの靴で観光することもできますが、足が濡れてしまった場合はきれいに洗う、怪我をしてしまった場合は、消毒をしっかりするなど、細心の注意を払ってください。
水の中を歩いて冷えるので、体調管理に注意!
浸水した街の中を歩き続けると、濡れてしまう心配もありますが、身体が冷えてしまうのも心配です。
アクア・アルタのシーズンは、秋から春にかけて。
ただでさえ気温が低い時期ですし、水の中を歩いくと足元が冷え、身体まで冷えて体調を崩すこともあるかと思います。
防寒対策も必要ですが、無理して浸水した場所を歩いて、風邪をひいたりしないように注意してください。
旅行先で体調を崩してしまうと、旅行が楽しめなくなるだけでなく、いつも以上につらいです。
体調管理は万全にしてくださいね。
まとめ
アクア・アルタの発生時期や対策をご紹介しました。
数センチほどのアクア・アルタならば、いつもと違ったヴェネツィアの風景を見ることができて楽しめるかもしれませんが、プール状態になるほどの水位にの中での観光はかなりきついです。
状況に応じて、観光エリアを変更したり、近郊の町を観光したり、臨機応変にヴェネツィアの旅を楽しんでください。