イタリアにもお寿司ブームがやってきました。
諸外国にずいぶん遅れをとっていますが、数年前からイタリアでもお寿司が大人気です。
でもイタリアのお寿司はまだまだ発展途上。
「イタリアのお寿司って美味しいの?」
「イタリアに行ったらお寿司を食べてみようかな~。」
なんて思っている方に、イタリアのお寿司事情をご紹介したいと思います。
イタリアのお寿司屋さんの特徴
一般的なお店
いまやミラノやローマなど大都市だけでなく、お寿司屋さんはイタリア中にあります。
イタリアのお寿司屋さんに多いのが、
ALL YOU CAN EAT!
食べ放題!です。(なぜか英語。)
平均的なお店の価格設定は、
ランチは10~15ユーロ程度
ディナーは20~25ユーロ程度
(ドリンクは別料金です。)
お寿司屋さんならお茶は無料?
いいえ、違います。
お水はもちろん、お茶も有料です。注文しないと出てきません。
まあ、イタリアですから仕方ないですね。
経営者
イタリアのお寿司屋さんの9割は中華系の方が経営しています。
先ほど説明した食べ放題のお店は、中華系の方が経営しているお店です。
残りの1割がイタリア人経営。
そしてごくわずか、ミラノやローマなどには日本人経営のお店も何店かありますが、当然食べ放題ではなく、お値段もものすごく高いそうですよ~。
きっと美味しいんでしょうね。いつか食べてみたいです。。。
味は?
残念ながら私はまだ日本人が経営しているお店でお寿司を食べたことがありません。
いままで行ったことがあるのは、中華系のお店4軒(「食べ放題」のお店2軒、「食べ放題」じゃないお店2軒)、イタリア人オーナーのお店は2軒。
はっきり言います。
ALL YOU CAN EAT(食べ放題)のお店は、美味しくないです。
イタリアのお寿司屋さんのほとんどが「食べ放題」のお店なので、食べ放題のお店がどんな感じかというと。。。
「食べ放題」といっても、ブッフェ形式ではなくメニューから選んで注文する方式です。
また、時間制限はないことが多いです。
メニューには、お寿司やお刺身に加えて、なんと、中華料理もあります。
食べた感想としては、お刺身は鮮度が悪く、お寿司のお米は柔らかすぎ、揚げ物は油っぽい感じ。
中華料理なら美味しいかなと頼んでみたところ、いまいちでした。(イタリアの中華料理は美味しくないと有名なんです。)
そして、お味噌汁を頼んだら、出汁の香りも味噌の味もない汁が出てきてびっくりしました。
隣の席のイタリアの方がおいしそうにスプーンで飲んでいたので頼んでみたんですけどね。
揚げ物や中華料理で大量に油を使うためか、家に帰ると体や服が油っぽくなっていました。
【結論】
食べ放題のお店はやめた方がいい。
たまたま、まずいお店に行ったんじゃない?
そんなことないよ。グルメな友達にすすめられて行ったんだもん。グルメサイトでも高評価だったし。
あんな魚が美味しいなんて、イタリア人の味覚を信じちゃいけないよ。
イタリア人経営のお店や、中華系のお店でも、ALL YOU CAN EAT(食べ放題)でないお店は味もそこそこでしたよ。
とはいっても、すごく美味しい!というレベルではありませんけどね~。
お刺身の種類
イタリアのお寿司屋さんに入って、気が付くのが、お刺身の魚の種類が3種類しかないこと。
サーモン(salmone)
マグロ(tonno)
スズキ(branzino)
の3種類です。
甘海老なんかがあるお店もありますが、魚の種類としては基本的にこの3つしかありません。
そして、残念なことに鮮度はいまいち。
日本のお刺身を知っている人はとても満足できる味ではありません。
ロール寿司が人気
イタリアでは、「うら巻き」や「カリフォルニアロール」のようなロール寿司が人気です。
握りずしを食べている人はあまり見かけませんね。
お刺身があまりおいしくないので、握りよりもロール寿司の方が無難ですけどね。
おわりに
イタリアのお寿司事情、ご参考になったでしょうか?
旅行中、「イタリアのお寿司ってどんな感じかな?」とどうしても気になっている方は食べてみてもいいかもしれません。
でも、あまりおすすめはしないです。
特にALL YOU CAN EAT のお店は避けた方がいいと思います。
そんなお店でも常にお客さんがいっぱい入っていて、みんな「美味しい美味しい」と言って喜んで食べていますが、イタリアの人は大丈夫かな?と心配になります。
お寿司を食べたことがないと言っても、「魚が新鮮か」「おいしいか」くらいはわかるのでは?と思うんですが。
イタリアへ旅行される方は、イタリアにいる間はイタリア料理を満喫してください!
日本に帰ったら美味しいお寿司が待っていますからね。