イタリアの野菜、ラディッキオはチコリの仲間で、赤紫と白の色鮮やかなコントラストが特徴。
イタリア北部のヴェネト州で多く生産され、秋から冬にかけて旬をむかえるイタリアの冬野菜の代表です。
冬のイタリアの食卓を彩るラディッキオの種類と、ラディッキオの王様と呼ばれるラディッキオ・タルディーボのおすすめの食べ方をご紹介します。
ラディッキオの種類
ひとくちにラディッキオといっても、いろんな種類があります。
代表的な種類をご紹介します。
タルディーヴォ(Tardivo)
ラディッキオの王様。
正式名は、ラディッキオ・ロッソ・ディ・トレヴィーゾ・タルディーヴォ(Radicchio Rosso di Treviso Tardivo)。
長い名前ですよね~。
通常はラディッキオ・タルディーボと呼ばれます。
ヴェネト州トレヴィーゾ産。
形は細長く葉先がカールしていて、白と赤紫の色合いが鮮やかなフォトジェニックな野菜です。
みずみずしさとカリッとした独特の食感を持ち合わせ、ほのかな苦みと甘みが特徴です。
カステルフランコ(Castelfranco)
正式名は、ヴァリエガート・ディ・カステルフランコ(Variegato di Castelfranco)。
トレヴィーゾ県カステルフランコが生産地。
クリーム色の葉に赤い斑点模様のついた見た目がとても美しい野菜です。
柔らかく、付け合せやサラダで食べられることが多いです。
キオッジャ(Chioggia)
正式名は、ラディッキオ・ディ・キオッジャ(Radicchio di Chioggia)。
ヴェネト州キオッジャ原産で、一年中出回っているラディッキオ。
小さいレタスのような形で、苦みは少なく、サラダにして食べられることが多いです。
プレコーチェ(Precoce)
正式名はラディッキオ・ロッソ・ディ・トレヴィーゾ・プレコーチェ(Radicchio Rosso di Treviso Precoce)。
通常はラディッキオ・プレコーチェと呼ばれます。
プレコーチェとは、早生という意味。
ヴェネト州トレヴィーゾ周辺が生産地なので、トレヴィザーノと呼ばれることもあります。
細長い卵のような形で、苦みが強いのが特徴です。
タルディーヴォ おすすめの食べ方
ラディッキオの王様、トレヴィーゾ産のラディッキオ・ロッソ・ディ・トレヴィーゾ・タルディーヴォ(Radicchio Rosso di Treviso Tardivo)。
ほのかな苦みと甘み、サクサクとした歯ごたえのみずみずしいこの野菜は、生産に手間がかかるため、他のラディッキオと比べて高価なラディッキオです。
生で食べても加熱しても美味しいラディッキオの王様のおすすめの食べ方をご紹介します。
そのまま、サラダで
軸の部分をカットして、よく洗ってお皿に盛るだけ。
洗うだけで素敵な一品に見えてしまいます。
何もつけずに食べても、カリッとした食感とほんのりとした甘さでやめられなくなる美味しさ。
もちろんオリーブオイル、塩、こしょう、バルサミコ酢であえてサラダにしたり、お好みのソースにディップして食べても美味しいですよ。
生ハムで巻いて
生ハム(スペックがおすすめ)を巻けば立派な前菜になります。
生ハムに塩気があるので、味付けは不要です。
生ハムの塩味がラディッキオの甘さを引き立てます。
焼いて
縦に切ってシンプルに焼くのも美味しいです。
焼き目をつけてしっとりさせると、また違う味わいになります。
レストランではお肉の付け合せの一つとして出てくることもあります。
また、縦に切って生ハムやベーコンを巻いて、チーズを乗せてオーブンで焼いても美味しいです。
あたたかい前菜にもメインにもなるのでおすすめ!
リゾットで
冬の定番、ラディッキオのリゾットは絶品です。
野菜のリゾットを作るときには通常白ワインが使われますが、ラディッキオのリゾットを作るときには、野菜の色合いを生かすために赤ワインを使うのがポイントです。
パスタに
ラディッキオのパスタも、冬の人気メニューです。
ラディッキオとスペックやベーコンをさっと炒めてパスタに絡めるだけ。
シンプルで美味しい一品になります。
おわりに
イタリアの冬野菜ラディッキオ。
なかでもラディッキオの王様のタルディーヴォは、見た目もおしゃれで歯ごたえがありとても美味しいです。
生でも加熱しても美味しいです!
冬が旬のラディッキオ・タルディーヴォを見つけたらぜひ食べてみてくださいね。