イタリアの最も美しい村に登録されているヴィピテーノ(Vipiteno)。
とってもかわいらしい旧市街の魅力は前回お伝えしましたが、ヴィピテーノの魅力は旧市街だけではありません。
ヴィピテーノを訪れるほとんど人の目的は、周辺の大自然。
ヴィピテーノ周辺の山でトレッキングを楽しんだり、自然豊かな山あいの町を歩いたり。
せっかくヴィピテーノを訪れるなら、2,3泊して自然を楽しみたいですね。
今回は、ヴィピテーノで人気のトレッキングスポット、 モンテ・カヴァッロ(Monte Cavallo)と、近郊のスタンゲ渓谷(Castcate di Stanghe)をご紹介します。
モンテ・カヴァッロ(Monte Cavallo)で山歩き
モンテ・カヴァッロ(Monte Cavallo)は、ヴィピテーノにある標高2,189メートルの山。
*モンテ・カヴァッロは、ドイツ語でROSSKOPF(ロスコップ)
ヴィピテーノ旧市街から10分ほど歩き、ロープウェイに乗って行くことができます。
こちらが、ロープウェイのりば。
ヴィピテーノの鉄道駅や旧市街からバスも出ています。
ロープウェイのチケットは、往復18ユーロでした。
まあるいロープウェイに乗って美しい山々を眺めながらモンテ・カヴァッロの山を登ります。
ロープウェイを降りると、標高1,800メートルの世界!
ここを起点に、モンテ・カヴァッロの山歩きを楽しみます。
モンテ・カヴァッロには、初心者用のハイキングコースから、上級者用のトレッキングコースまで、いくつかのコースがあります。
ロープウェイ乗り場などでもらえるパンフレットに、代表的なコースの難易度、距離、高低差、時間などの情報が載っているので、参考に歩いてみました。
雄大な大パノラマを楽しみながらの山歩き。
ところどころ、道しるべがあるので、パンフレットの地図でコースを確認しながら歩くことができます。
地図が少し分かりにくかったのですが、道しるべのおかげで迷わずに歩くことができました。
モンテ・カヴァッロには、いくつか山小屋ホテルやレストランがあるので、休憩する山小屋を目指しながら歩くのもひとつのアイディアです。
(レストランの情報もパンフレットに載っています。)
さらに頂上近くまで行きたい場合は、ロープウェイ乗り場から少し歩いたところに乗り場がある、パノラマロープウェイに乗れば、山頂付近の2,120メートルまで行くこともできます。
ハイキングコースがたくさんあり、普通のロープウェイ駅からでも十分楽しめるので、乗っている人はほとんどいませんでした。
モンテ・カヴァッロのパノラマレストランでランチ!
標高1930メートルのパノラマレストランでランチをしました。
雄大なパノラマを楽しみながらテラス席でのランチ。
最高です!
この地方の名物、Maccheroni alla pastora というラグーソースにキノコやハムが入ったショートパスタを注文。
2人分ならフライパンに入ったスタイルでのオーダーができます。
すっきりしたのど越しの、この地方のビール FORST と一緒にいただきました。
山の料理はボリューム満点なので、パスタだけで十分です。
といいながら、ドルチェもオーダー。
ストゥルーデル(strudel)という南チロル名物のフルーツのパイ。
ストゥルーデルというと、りんごの入ったアップルパイがポピュラーですが、この日は4種類のストゥルーデルがあったので、盛り合わせ(リンゴ、ブルーベリー、洋梨、ラズベリー)をいただきました。
りんごのストゥルーデルの大きな一切れよりも、盛り合わせの方が楽しめます。
どれも美味しかったです!
スタンゲ渓谷(Cascate di Stanghe)でハイキング
ヴィピテーノ近郊の人気ハイキングスポットをもう一つ。
ヴィピテーノにほど近いスタンゲという村にあるスタンゲ渓谷(Cascate di Stanghe、ドイツ語 Gilfenklamm)です。
スタンゲ渓谷は、大小数々の滝が流れ、マイナスイオンを浴びながらハイキングができる人気スポット。
入場料は大人5ユーロ。
入り口は滝の上流と下流の2か所あり、上りか下りかを選べます。
わたしは下流の入り口近くの駐車場に車を止めて、上りました。
近くにバス停があったので、バスで行くこともできると思います。
入り口で入場料を支払い、滝を眺めながらマイペースで歩きます。
マイナスイオンいっぱい!
美しい滝を眺めたり、写真を取ったり、ゆっくり進むので、上りでも、それほどきつくなかったです。
下りの方が所要時間も少ないですが、滝を楽しむには上りの方がオススメです。
ハイキングルートはよく整備されていて、途中の橋や階段がありとても歩きやすい。
南チロル地方はどこも清潔でうれしいです。
滝の上流の入り口(出口)を出るとすぐ、レストランと小さな教会がありました。
ここにバス停もあったので、ここからスタンゲの中心部に戻ることもできます。
バスが無料で利用できる activeCARD を持っていましたが、歩いて下りることにしました。
スタンゲ渓谷に沿ったハイキングコースは、とっても素敵!
帰りは、絶対に歩きがおすすめです。
なぜなら、こんなすばらしい風景が待っているから!
スイスではないですが、まるでハイジの世界みたい。
のどかな風景を楽しみながらゆっくり歩いて行くと、駐車場近くのスタンゲ村の役場にたどり着きます。
スタンゲ渓谷は下流から入場して上り、帰り道はハイキングコースをゆっくり歩くのがオススメです!
ヴィピテーノ周辺にはトレッキングスポットがたくさん!
ヴィピテーノ近郊で人気のトレッキング・ハイキングスポット、モンテ・カヴァッロとスタンゲ渓谷をご紹介しました。
このほかにも、ヴィピテーノ周辺には、ハイキングやトレッキングが楽しめるスポットがたくさんあります。
本格派も楽しめる山歩きルートから、散歩程度に村を歩くルートまで、いろんなコースがあるので、宿泊先やインフォメーションセンターでもらえるパンフレットを参考にしてみてくださいね。
また行く機会があれば、他のハイキングコースも歩いてみたいです!