世界遺産ドロミテにある小さな町、コルティナ・ダンペッツォ(Cortina d’Ampezzo)。
イタリア北部、ヴェネト州にあるこの小さな町は、夏は避暑地、冬はスキーリゾートとして世界中から多くの人が訪れる山岳リゾート。
2026年冬季オリンピック開催地としても注目されているコルティナ・ダンペッツオですが、夏も魅力いっぱい。
コルティナの周辺には世界遺産ドロミテの雄大な景色が楽しめるスポットがたくさんあります。
今回は、コルティナ・ダンペッツオからロープウェイで行くことができ、登山初心者も気軽にドロミテの山を楽しめる絶景ポイント、トファーナ(Tofana)をご紹介します。
それでは、トファーナの絶景満喫旅の様子をどうぞ!
コルティナの朝:アルプスの空気を感じながら街歩き

朝のコルティナ・ダンペッツオは夏でも空気がひんやり。
まずは、町の中心にそびえるコルティナのシンボル、ドゥオモの鐘楼を目指します。
この鐘楼のある通りが、コルティナの中心「コルソ・イタリア通り」。
可愛いカフェ、高級店、アウトドアショップなどが並びます。

朝は人通りもまだら。
コルソ・イタリアをゆっくり歩いて、お気に入りのパスティッチェリア「Alverà」へ向かいました。
カプチーノとブリオッシュでイタリア風の朝食!

朝食後は、歩いてロープウェイ乗り場へ。
今日の目的地は、町の背後にそびえるドロミテ山塊「トファーナ山群」の主峰、標高3,244mのトファーナ・ディ・メッツォ(Tofana di Mezzo)です。
ロープウェイで空へ:トファーナへ3段階の旅

コルティナの中心地から景色を楽しみながら10分ちょっと歩いてロープウェイ乗り場に到着。
トファーナ山頂へ向かうロープウェイの名前は、「Freccia nel Cielo(フレッチャ・ネル・チェロ=空飛ぶ矢)」。
山頂へは 3本のロープウェイを乗り継いで行きます。

ロープウェイの中から見えるのは、どんどん小さくなっていくコルティナの街並み。
ぐんぐんと空へ吸い込まれていくような感覚で、わくわくします。
第一区間:コルティナ → コル・ドゥルシェ(Col Drusciè)

眼下見えるコルティナの街並みや、遠くに見えるドロミテの壮大な山々を眺めているうちに、ロープウェイは一つ目の駅、Col Drusciè(コル・ドゥルシェ)へ到着。
標高1,778メートル です。
次のロープウェイまで少し時間があったので散策。
ロープウェイ乗り場からすぐのところには、レストランがありました。
絶景を見ながら食事や休憩をするのもよさそう。

レストランからすぐのところに、天文台がありました。
ここで天体観測ができるそうです。

コルティナから一区間登っただけなのに、すでに絶景。

第二区間:コル・ドゥルシェ → ラ・ヴァレス(Ra Valles)

時間が来たので、ロープウェイに乗って二つ目の駅 ラ・ヴァレス (Ra valles)へ。
標高2,470m。
ロープウェイから降りたら空気が冷たい!

山小屋レストランがありましたが、すぐに乗り継ぎだったのでひとまず山頂へ向かいます。
第三区間:ラ・ヴァレス → チーマ・トファーナ(Cima Tofana)

最後のロープウェイに乗って、岩山を眺めているうちに Cima Tofana(トファーナ山頂)へ到着。
標高3,244メートル。
目の前に広がるのは、ドロミテの絶景!
トファーナ山頂の絶景:360度のドロミテ・パノラマ

トファーナ山頂は、まるで世界の屋根の上。
360度に広がるドロミテの山々の稜線と、白く光る石灰岩の輝きにうっとりしてしまいます。
遠くにはトレ・チーメ(Tre Cime)をはじめとしたドロミテの山々、足元にはコルティナの町が豆粒のように見えます。

ロープウェイ乗り場の周辺には、まだ雪が残っていました。

山頂にある展望台からのパノラマビューは、どこを見ても絵葉書のような絶景。

一通り写真撮影を終えて、日光浴をしている方もいました。
(空気はかなりひんやりしましたが、太陽が当たるとあたたかい。)
わたしは山小屋バールでホットアップルジュースを飲みながら、窓の外の絶景を楽しみました。

標高2,470mの山小屋レストランでピッツァ

トファーナ山頂からのパノラマビューを楽しんだ後は、ロープウェイに乗ってコルティナへ戻ります。
まずは先ほど乗り継ぎ時間の関係ですぐに通過してしまったラ・ヴァレス (Ra valles)で降りて散策。
ロープウェイを降りたらこんな看板を発見。
なんと、「ヨーロッパで一番標高の高いピッツェリア」と書いてあるではありませんか!

せっかくの機会なので Ra Valles駅の山小屋レストランに立ち寄ってピッツアを食べることに。
山小屋レストランといっても、かなり大きい。

絶景が見渡せる木のぬくもりが感じられる店内も素敵でしたが、せっかくなのでテラス席へ。
ビールと一緒にマルゲリータをいただきました!

夏とはいえ空気が冷たく、少し寒かったけど、最高の経験になりました。
下山後は再びコルティナを散策

ピッツァを食べた後は、ロープウェイを乗り継いでコルティナへ戻りました。
コルティナの旧市街に戻ると、登山から帰ってきた人たちやショッピングを楽しむ人たちが通りを楽しそうに歩いていました。
観光案内所の建物にはオリンピックの看板がありました。
朝はと外から見ただけのドゥオモの内部も見学。

コルティナのメインストリート、コルソ・イタリアを歩いた後は、コルティナのデパート、コペラティーヴァ(Cooperativa)へ立ち寄って、コルティナを後にしました。

コルティナからロープウェイで行くトファーナ山頂

コルティナからロープウェイで行くことができるトファーナ。
ロープウェイの中からの景色や、トファーナ山頂のパノラマビューは最高でした。
コルティナ・ダンペッツォは、「イタリアの山旅」にぴったりの場所。
トファーナは、ロープウェイで行くことができるので、登山初心者でも楽しめるのがいいところ。
ロープウェイで行くとはいえ、散策するには登山靴があると安心。
そして標高が高くて夏でも冷えるので防寒具も必須です。
ロープウェイで手軽にアルプスの絶景を味わえるトファーナは、夏の旅におすすめです!
