イタリア北部ヴェネト州の小さな町、マロスティカ(Marostica)をご紹介します。
人間チェスの町(la citta’ degli scacchi)、そしてサクランボの産地として知られるマロスティカ。
訪れてみたらとっても素敵な町でした。
マロスティカは、日本人に人気の観光地、風光明媚なバッサーノ・デル・グラッパからバスで10分ほど。
ヴェネツィアからの日帰り旅行にもおすすめの、マロスティカの町をご紹介していきます。
マロスティカの旧市街:カステッロ・インフェリオーレ
マロスティカの旧市街は、城壁で囲まれています。
バス停から旧市街へ向かい、入り口の門をくぐると、Castello Inferiore (カステッロ・インフェリオーレ/下の城)のあるカステッロ広場(Piazza Castello)に出ます。
このカステッロ広場 (Piazza Castello)で、2年に1回「人間チェス」の試合が行われるとのこと。
チェス広場(Piazza degli Scacchi)とも呼ばるこの広場は、チェスの盤になっています。
歴史的な衣装の人たちによって行われる「人間チェス」、迫力ありそうですね。
ちなみに、こちらがカステッロ・インフェリオーレ。
チェスの試合の衣装などが展示された博物館が併設されています。
この広場がマロスティカの中心地。
広場のまわりにはバールやお土産屋さんなどが並んでいます。
マロスティカの旧市街:カステッロ・スーペリオーレ
マロスティカにはもうひとつ、カステッロ・スーペリオーレ(Castello Speriore/上の城)があります。
カステッロ広場 (Piazza Castello)から丘の上にあるお城を目指して歩いて15分くらい。
かわいらしい小道や教会を見学しながら、森の中の遊歩道へ入り山道を少し頑張って歩きます。
お城は閉まっていて入れませんでしたが、カステッロ広場やマロスティカの旧市街が一望できました。
カステッロ・スーペリオーレへ行く場合は、歩きやすいスニーカーなどを履いていくことをおすすめします。
マロスティカの人間チェスゲーム
マロスティカの人間チェスの試合は、偶数年の9月の第二週の週末に、カステッロ広場で行われます。
旧市街にあったポスターを見るだけでも、迫力ありますね。
ぜひいつか見に行きたいです。
カステッロ広場のカステッロ・インフェリオーレの反対側にある茶色の建物、PALAZZO DEL DOGLIONEの下には、チェス盤があり、子供たちが遊んでいました。
人間チェスの由来などは、お土産屋さんでもらったカードに書いてありました。
1454年、リオノーラという美しい城主の娘との結婚をめぐり、若い2人の貴族がチェスで勝負したというのが由来なんですって。
そんなストーリーがあるとは知りませんでした。
マロスティカはさくらんぼの産地!お土産もおすすめ!
人間チェスで有名なマロスティカですが、もう一つ名物があります。
それは、さくらんぼ!
マロスティカのさくらんぼは、I.G.Pという原産地名称保護制度の一種である地理的表示の指定を受けています。
毎年さくらんぼの季節には、さくらんぼ祭りが開催されます。
マロスティカのさくらんぼ、一粒が大きくてプリップリ。美味しかったです!
マロスティカでお土産探しならこちらのお店がオススメ。
カステッロ広場にあるこちらのお店では、名物のサクランボを使ったグラッパや、お菓子などがそろっています。
かわいらしい陶器もあるので、のぞいてみてはいかがでしょう?
マロスティカの姉妹都市は、山形県天童市!
マロスティカは、山形県天童市と姉妹都市提携しています。
天童市は人間将棋とさくらんぼ。
マロスティカは人間チェスとさくらんぼ。
姉妹都市になるのも納得ですね!
マロスティカ観光はバッサーノ・デル・グラッパとセットがオススメ
人間チェスとさくらんぼの町、マロスティカをご紹介しました。
マロスティカは、ヴェネツィアからの日帰り旅行先として人気のバッサーノ・デル・グラッパのお隣の町。
バッサーノ・デル・グラッパからバスで10分くらいで行くことができます。
どちらも小さな町なので、あわせて観光できちゃいます。
ぜひヴェネツィアからの日帰り旅行先の候補に入れてみてくださいね!