誕生日や記念日、バレンタインデーのプレゼントや、お食事に招待されたときなど、お花を贈ることが多いイタリア。
日常のちょっとした機会に、お花をプレゼントしたりすることもよくあります。
ところが、日本と似ているようでいて、実は細かいルールやマナーが存在し、知らずに贈ると誤解を招くことも。
私自身、イタリアに住んで10年近くたちますが、最初のうちは花の本数や種類の選び方で戸惑うことが何度もありました。
今回は、イタリア在住者の視点から「失敗しない花の贈り方」をご紹介します。
花束は奇数本が基本 偶数はNGな場面も
イタリアでは、花束は奇数本で贈るのが基本です。
これは「偶数=死や別れ」を連想させるため。特に2本、4本、6本は避けるべき数とされています。
知り合いのお店の6周年記念のプレゼントに花束を贈ったときに、買いに行った人が7本のバラを買ってきました。6周年記念で6本だと思っていたので、「なんで7本?」とその人に聞いたところ、6本は数が悪いから1本足して7本にしたよ、言われました。
ただし例外もあります。
12本(1ダース)のバラは、プロポーズや記念日などの特別な場面ではポジティブな意味合いとして扱われるため、許容されます。
また、50本、100本など大きな節目の数も例外です。
赤いバラは“愛の証”──1本でもOK
イタリアで、愛するパートナーへのプレゼントの定番といえば赤いバラ。
バレンタインデーのイタリアの街中では、赤いバラを抱えた男性を何人も見かけます。
大きな花束の人もいれば、1本のバラを持った人もいます。
イタリアでお花を贈る際は偶数本が基本ですが、赤いバラは別。
1本の赤いバラは「あなたに心を捧げます」というロマンチックな意味を持つそう。
ちょっとした機会に1本の赤いバラをプレゼントすることが多いのも納得です。
一輪のバラのプレゼントって、素敵ですよね。
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長い茎の花が“上質”とされる文化
イタリアのお花屋さんを見ていると、茎の長い花が美しく整えられていることに気づきます。
これは見た目のバランスが良いだけでなく、「格が高い」「大人の贈り物」としての印象が強いためだそうです。
もちろん、イタリアでプレゼントの定番の赤いバラもそう。
わたしも初めてバラの花をプレゼントしてもらった時、茎が長くてびっくりしました。
茎が長いバラの方が日持ちがするし、花束にしたときの見た目がいいので、好まれるそうです。
おわりに:文化を尊重する花の贈り方を
お花はただのプレゼントではなく、気持ちを伝える素敵なツール。
しかし、文化的な背景を知らずに贈ると、時に思わぬ誤解を招いてしまうことも。
それぞれの国のマナーや意味合いに気を配ることが大切ですね。
イタリアで誰かに花を贈るときには、ぜひ今回のポイントを参考にしてみてください。
イタリア式に1本のバラを贈るなら?センスのいいオンラインショップを活用しよう
イタリアの人たちのように1本の赤いバラを大切な人へ贈りたい、でもどこでどんなバラを選べばいいのか分からない、いう方もいるかもしれません。
そんなときは、プロが厳選した花を手軽に注文できるオンラインショップを活用するのもおすすめ。
たとえばこちらのショップでは、お手入れ不要で枯れない「アートフラワー」のギフトが揃っており、贈るシーンに合わせたアレンジメントも充実しています。
特別な日のプレゼントとしても、自分へのご褒美としてもぴったりのバラを見つけてみませんか?