イタリアの美味しくて楽しい習慣!「アペリティーボ」ってなに?

アペリティーボ イタリアの文化・習慣
記事内に商品プロモーションを含む場合があります
スポンサーリンク

今回は、イタリアならではの習慣、アペリティーボをご紹介します。

「アペリティーボ」という言葉を聞いたことがありますか?

最近では、日本の居酒屋やバーなどでも、「アペリティーボタイム」といった時間帯を設けているところもありますね。

でも、「アペリティーボっていったい何のこと?」と思っている方もいるのではないでしょうか。

アペリティーボって何?
アペリティーボの定番ドリンクは?
イタリアのバールでみんなが飲んでるオレンジ色のドリンクの正体は?
お酒が飲めなくても楽しめる?

という疑問にお答えすべく、「アペリティーボ」の魅力と楽しみ方についてご紹介していきます!

スポンサーリンク

アペリティーボとは?

アペリティーボ(Aperitivo)とは、夕食前におつまみをつまみながら一杯飲んで過ごす、夕食の時間帯が遅いイタリアの習慣です。

このアペリティーボという言葉、本来は「食前酒」という意味の単語。

食事の前に食欲を増進させるために飲むアルコールまたはノンアルコールのドリンクのことを指します。

 

辞書で aperitivo を調べると、食前酒と書いてあります。

ですが、最近では「夕食の前に軽食をつまみながらお酒やノンアルコールドリンクを楽しむ習慣」という意味で使われることの方が多いです。

食事に出かけるときに、レストラン内外のバールなどでおしゃべりしながら軽く飲んでから食事を始めることが多いです。

これがアペリティーボ。

本来は食前酒的な役割を果たしていたんでしょうね。

また、食事に出かけなくても、気軽に飲みに行くことを「アペリティーボ」と呼んだりします。

バールのアペリティーボ

地域や時間帯によっても異なりますが、バールなどでアペリティーボをすると、ドリンクと一緒におつまみがついてくることがあります。

おつまみは、ポテトチップスやナッツ類、一口サイズのサンドウィッチやピザなど、お店によってさまざま。

また、ブッフェスタイル のアペリティーボのお店もあり、おつまみというより、フィンガーフードや軽食がテーブルいっぱいに並んでいることも。

ドリンクと一緒に運ばれてくるおつまみや、ブッフェのフードは無料。

注文したドリンクの料金だけ支払います。

(ブッフェスタイルのお店やフードが充実しているお店は、ドリンク代がお高めなことが多いです。)

ブッフェスタイルのお店や美味しいおつまみがお皿いっぱい運ばれてくるお店でアペリティーボすると、夕食代わりになっちゃうことも。

そんなアペリティーボは、アペリティーボ(aperitivo)と夕食(cena)を合わせて、アペリチェーナ(Apericena)と呼ばれます。

アペリティーボしよう!

イタリアで「アペリティーボしよう!」と誘われたら、軽く飲みながらおしゃべりしましょう、という意味。

日本でいう「ビールでも一杯飲みに行こう!」というより、「お茶しない?」みたいな感覚の方が近いような気がします。

アペリティーボ はバールなどで楽しむだけでなく、おうちでも楽しめます。

簡単な軽食と飲み物を用意して、家族や友達とワイワイ過ごすアペリティーボも楽しいですよ。

アペリティーボの定番カクテル、「スプリッツ」

スプリッツ

イタリアのバールやオープンテラスでよく見かけるオレンジ色のドリンク

イタリア旅行中に見たことがある方も多いと思います。

このオレンジ色のドリンクは アペリティーボの定番カクテルアペロールスプリッツ(Spritz)

アペロール・スプリッツ は、ヴェネツィア発祥のカクテルで、現在ではイタリア全土で親しまれています。

作り方は、プロセッコアペロール(Aperol)というリキュール、ソーダを合わせてオレンジのスライスを入れるだけ。

アペロールのボトルに書いてあるレシピによると、プロセッコ3、アペロール2、ソーダ1の割合です。

アペロールの甘くてほろ苦い味が特徴の飲みやすいドリンクです。

アペロールの代わりにカンパリ(Campari)サンブーゴ(Sambhugo)を使ったスプリッツも人気です。

日本でもおなじみのカンパリ入りのスプリッツは、アペロールより苦みが強いです。

サンブーコ入りのスプリッツは、ウーゴ(Hugo)と呼ばれ、甘くて華やかな香りでさっぱりした飲み口。

ミントが入って見た目もさわやかで、人気があります。

アペリティーボの定番はスプリッツですが、もちろんワインやビールなど、好きなものを自由に注文してOKです!

アペリティーボに人気のノンアルコールドリンク

アペリティーボの飲み物 はお酒だけではありません。

ノンアルコール

上の写真はどちらもノンアルコールドリンク。

左がクロディーノ(Crodino)、右がサンビッテル(Sanbitter)です。

イタリアでは、お酒を飲まない人や子どもも一緒にアペリティーボを楽しむので、 ノンアルコールドリンク も各種あります。

ノンアルコール はイタリア語で analcolico(アナルコリコ)といいます。

オリジナルのノンアルコールドリンクがあるお店もありますが、アペリティーボで定番の ノンアルコールドリンク といえば、ジンジェリーノ(Gingerino)クロディーノ(Crodino)

オレンジや赤いソーダノンアルコールドリンクです。

こちらがジンジェリーノ。スーパーでも売っています。

ジンジェリーノ

バールでは、オレンジやレモンを入れて出してくれます。

特にジンジェリーノは、オレンジ色見た目がアペロールのスプリッツにそっくりなので、お酒が飲めない人がアペリティーボを楽しむのにぴったり!

見た目が似ているので、お酒が飲めなくてもアペリティーボ感が味わえます。

ほんのりとした苦味があるところもスプリッツと似ています。

アペリティーボの飲み物 はお酒だけではありません!

おわりに

イタリアの「アペリティーボ」という習慣をご紹介しました。

夕食の時間が遅いイタリアでは、軽く飲みながらおしゃべりを楽しむのにちょうどいい習慣です。

夕食前の時間帯以外でも「飲みに行こう」的な意味合いで「アペリティーボしよう」と言うことも多いです。

イタリアに行く機会があれば、ぜひお好みのドリンクでアペリティーボを楽しんでみてください!

タイトルとURLをコピーしました