この記事では、自宅で簡単にできるコシのある「手打ちうどん」の作り方をご紹介します。
☆海外で美味しいうどんが食べたい
☆子どもと一緒にうどん作りを楽しみたい
☆簡単にコシのあるうどんができるのか試してみたい
という方におすすめです。
わたしはパスタの国イタリアに住んでいますが、麺類で一番好きなのが「うどん」。
海外に住んでいると「もちもちのコシのあるうどん」は、なかなか食べられませんよね。
あるとき、日本から持ってきた乾麺のうどんを食べながら、思いました。
讃岐うどんみたいにコシがあってモチモチのうどんが食べたいなあ。
そこで、手打ちうどんを作ってみたところ、意外と簡単!
うどん作りにはまって、今では月に1度は手打ちうどんを作っています。
手打ちうどんって、意外と簡単に美味しくできちゃうんです。
海外でも日本でも、「美味しいコシのあるうどんが食べたい」という方はぜひ一度作ってみてください。
手作りのうどんは一味違いますよ!
それでは、コシのある手打ちうどんの作り方をご紹介していきます!
モチモチ!「手打ちうどん」の材料
手打ちうどんの材料はとってもシンプル!
小麦粉(中力粉)、水、食塩と打ち粉の片栗粉があればできます。
【手打ちうどんの材料(3人前)】
小麦粉* | 300g |
水(またはぬるま湯) | 135-145cc |
食塩 | 15g |
打ち粉(片栗粉) | 適量 |
*本来、うどん作りに使う小麦粉は中力粉ですが、なければ薄力粉150g・強力粉150gでもOK!
イタリアで手打ちうどんを作る場合の小麦粉については、後述します。
「もちもち手打ちうどん」の作り方
① 水に食塩を溶かして食塩水を作る
② 小麦粉をボウルに入れて軽く混ぜ、そこに食塩水を3、4回に分けて入れて軽く混ぜる
こねずに、ざっくりとまぜます。
写真のように水分がいきわたればOKです(菜箸で混ぜると手にくっつきません!)
③ ボウルの中でひとつになるまでまとめる
ボウルの中で生地を一つになるまでまとめます。
写真のようにゴツゴツした状態で大丈夫です。
④ こねる(ビニール袋に入れて足で踏む)
まとまった生地をジップロックに入れ、それをビニール袋に入れて足で踏みます。
かかとを使って小刻みに軽く踏むのがポイントです!
生地がのびたらジップロックの中で三つ折りにして、また踏みます。
踏んで伸ばして、3つ折りにして、また踏んでを繰り返し、生地がなめらかになったらOK。
10分~15分くらいでできると思います。
⑤ 生地をまるめて休ませる
生地を丸くまとめて、ジップロックの中に入れ、30分から1時間ほど休ませます。
生地を指で押して、3分の1くらい戻ればOK。戻ってしまう場合はもう少し休ませます。
休ませた 生地を手で3、4回こね、また15分ほど休ませます。
先ほどのように指で押して3分の1くらい戻ればできあがり!
⑥ 生地を伸ばす
打ち粉の片栗粉を振り、麺棒で伸ばしていきます。
ある程度伸びたら生地を麺棒に巻きつけながら、3ミリほどの厚さになるまで伸ばしていきます。
麺の長さを均一にするため、丸ではなく、四角になるように伸ばすのがポイント。
家庭で食べるので長さや太さがバラバラでもご愛嬌!
それほど神経質になる必要はありません。
⑦ 麺を切る
厚さ3ミリ程度に伸ばした生地に打ち粉を振り、3つ折り(4つ折り)にして、3ミリ程度の太さに切っていきます。
*厚さや幅はお好みで!
切ったらすぐに打ち粉を振りながらほぐします。
切り口がくっつきやすいので、打ち粉をたっぷり振りましょう。
手打ちうどんの麺の出来上がり!!!
①足で踏んでこねる
②生地を寝かせて休ませる
手打ちうどんを茹でる
打ちたての麺をたっぷりのお湯で茹でます。
茹でると麺が膨らむので、厚さ、太さともに3ミリ程度に切ると、ちょうどいい太さの麺になります。
茹で時間は10分から15分程度。
茹で時間は、麺の太さによって変わるので、かたさを確認しながら茹でてください!
茹で上がったら、水で洗い、ザルに揚げます。
手打ちうどんのおすすめの食べ方
つやつやでコシのある「もちもち手打ちうどん」が出来上がりました!
お好みでざるうどん、かけうどんなどにして召し上がってくださいね。
コシがあるので、ざるうどんはもちろん、煮込みうどんにしても美味しいですよ。
手打ちうどんの保存方法 冷凍できる?
手打ちうどんは打ち立てが一番おいしいですが、冷凍保存することもできます。
打ちたてのうどんをそのままラップにくるんで、ジップロックに入れて冷凍庫で保存します。(一人分ずつ包むと便利です。)
茹でるときは、うどんを冷凍庫から出して、そのまま熱湯に入れて茹でます。
お湯に入れるとすぐにほぐれるので、通常通り茹でるだけ。
茹でた後のうどんを保存すると、コシがなくなってしまうそうなので、茹でずに冷凍するのがポイントです!
うどん作りに役立つ!「パスタマシーン」
今回ご紹介したレシピの3人分のうどん作りなら問題ないですが、たくさん作るときは、生地を手で伸ばして切るのは、なかなか大変。
そんな時は、パスタマシーンがおすすめです。
わたしも多めに作るときには、パスタマシーンを活用しています。
パスタ、うどん、そば、ラザニアなど、いろんな麺づくりに活躍するので、あると便利ですよ。
イタリアでうどんを作るときの小麦粉は?
わたしがイタリアでうどんを作ろう!と思ったときの第一の難関が小麦粉でした。
というのも、イタリアと日本では小麦粉の分類方法が違うからです。
簡単にいうと、日本の小麦粉はたんぱく質別、イタリアの小麦粉は挽き方別で分類されています。
イタリアには、うどん用の中力粉はもちろん、薄力粉も強力粉もありません。
いざ「うどんを作ろう!」と思い立ったときに、どの小麦粉を使ったらいいのかネットで調べまくったのですが、結局どれが中力粉にあたるのかよく分かりませんでした。
イタリアでは、主に お菓子を作るときには Grano Tenero Tipo00 、パンやピザなどを作るときには Grano Tenero Tipo0 が使われます。
日本では、お菓子作りには薄力粉、パン作りには強力粉が使われますよね。
うどん作りに使われる小麦粉は中力粉ですが、中力粉がない場合は薄力粉と強力粉を半分ずつ使えばOK。
ということで、日本の薄力粉、強力粉とは違うものの、イタリアの小麦粉の Tipo00 を薄力粉、Tipo0 を強力粉として考え、半分ずつ使うことにしています。
試しに一度 Grano Tenero Tipo00だけで作ってみたのですが、コシがなくて風味もいまいちでした。
また、打ち粉に使う片栗粉は、イタリアでは Fecola di patate(ジャガイモのでんぷん粉)といいます。
こちらは小麦粉コーナーではなく、お菓子を作る材料の売り場に売っています。
手打ちうどんのまとめ
自宅で簡単にできる「もちもち手打ちうどん」の作り方をご紹介しました。
寝かす時間を含めて、2時間くらいかかりますが、手作りの出来立てのうどんは格別です!
家庭でも簡単にコシがあって、もちもちのうどんできるので、ぜひ作ってみてくださいね。