イタリアでは今日でサマータイム(夏時間)が終了し、明日から日本との時差は8時間になります。
欧米諸国などで導入されているサマータイム制度は、夏の季節に標準時間を1時間進めて日照時間を有効に使おうという制度ですが、サマータイム制度のない国から来た人にとっては、なかなかなじみにくい制度です。
サマータイムの開始時と終了時には時計の針を進めたり戻したりする必要があり、海外旅行時の時差ボケほどではないですが、1時間の差とはいえ体が慣れるまで1週間くらいかかる気がします。
日本でも東京オリンピックに向けてサマータイム導入が検討されていたようですが、見送りになって正解だと思います。
それでは、イタリアのサマータイム制度と、時間調整のコツをご紹介します。
夏時間はいつからいつまで?
イタリアでは、ヨーロッパ各国と同じく
3月の最終日曜日から10月の最終日曜日までが夏時間です。
夏時間が7か月、冬時間が5か月と、夏時間の方が期間が長いですね。
では、夏時間が始まるときと終わるとき、いつ時間が変わるの?というと
夏時間が始まるときは、
3月の最終日曜日の午前2時に時計の針が1時間進んで午前3時になります。
夏時間が終わるときは、
10月の最終日曜日の午前3時に時計の針が1時間戻って午前2時になります。
イタリア語のサマータイム
アメリカではサマータイムのことを「daylight saving time/デイライト・セービング・タイム」と言いますね。
「日中の日の光を有効に利用する時間」という分かりやすい表現ですね。
では、イタリアではサマータイムのことを何というのでしょうか。
イタリアでは、
夏時間 は ora legale(オーラ・レガーレ)
冬時間 は ora solare(オーラ・ソラーレ)
といいます。
oraは「時間」、legaleは「法定の」、solareは「太陽の」という意味です。
「夏=太陽」のイメージからora solareは夏時間だと勘違いされがちですが、ora solareは「太陽の=自然の時間」ということで「標準時間=冬時間」なんです。
逆に夏時間は「標準時間=自然の時間」を1時間早めるので、ora legale「法定の時間=夏時間」なんですね。
日本との時差は?
冬時間:日本とイタリアの時差は8時間
(イタリアの方が8時間遅れています。)
例えば、
日本が朝8時→イタリアは深夜0時
日本が夕方18時→イタリアは午前10時
夏時間:日本とイタリアの時差は7時間
(イタリアの方が7時間遅れています。)
例えば、
日本が朝7時→イタリアは深夜0時
日本が夕方18時→イタリアは午前11時
iPhoneの時計には「世界時計」という機能があって、世界中の都市を登録することができます。
そこにイタリアの都市を入れておけば簡単にイタリア時間を確認できて便利です!
時間調整のコツ
冬時間から夏時間、夏時間から冬時間へ変わるときにイタリアに滞在される場合、時計の針を1時間進めたり戻したりする必要があります。
このような習慣がない日本人としては、電車の時間や約束の時間を間違えたりしないか不安ですよね。
特に、夏時間に変わるときは知らない間に時間が1時間進むので、時計を調整し忘れると遅刻してしまうので、注意が必要です。
時間を調整するのには、コツがあります。
それは、就寝前にあらかじめ時計の針を調整しておくことです。
夏時間になるときは、午前2時に時間が1時間進みます。
就寝前に時計の針を1時間進めておきましょう。
朝起きたときには時計がすでに夏時間になっているので安心です。
冬時間になるときは、午前3時に時間が1時間戻ります。
就寝前に時計の針を1時間戻しておきましょう。
起きたときにすでに時間が変わっているので、安心です。
心配な場合は、スマートフォンで確認しましょう。
iPhoneなどのスマートフォンの時計は、手動で調整しなくても自動的に時間が変わるので便利です!
念のため、朝起きたらスマートフォンやテレビなどで時間を確認することをおすすめします。
おわりに
今日でサマータイムも終了。
明日から日本との時差は8時間になります。
ローマのホテルにも親切な案内が貼られていました。
それでは、時計の針を戻すのを忘れずに!