世界中から観光客が訪れるトスカーナ州はワインの産地としても有名です。
トスカーナのワインと言えば、キャンティ(Canti)がよく知られていますが、モンテプルチアーノという赤ワインも有名です。
トスカーナは風光明媚な田園地帯や数々の歴史的な街が魅力で、世界中から観光客が訪れますが、ワインの産地でもあるのでワイナリー巡りを目的に訪れる人も少なくありません。
モンテプルチアーノもワイン好きの人たちに人気の街のひとつです。
それでは、トスカーナワインの名産地のひとつ、モンテプルチアーノ(Montepulciano)の見どころと旧市街で見学したワイナリーをご紹介します。
モンテプルチアーノの見どころ
モンテプルチアーノは、トスカーナ州シエナの南東にある丘の上の小さな街です。
(トスカーナの小さな街はほとんど丘の上にありますね。)
グランデ広場(Piazza Grande)
街の中心、グランデ広場。
グランデ広場にはドゥオーモと市庁舎が建っています。
冒頭の写真がグランデ広場とドゥオーモ、こちらが市庁舎です。
モンテプルチアーノは夜でも静かで治安がいいので、ディナーの後で街を歩いてみました。
月の光とライトに照らされたグランデ広場も素敵です。
旧市街の街歩き
モンテプルチアーノの旧市街には雰囲気のある通りがたくさんあって、街歩きも楽しめます。
グランデ広場を下ったところにある オピオ・ネル・コルソ通り(Via dell’Opio Nel Corso)にはお土産屋さんやワイン専門店、革製品店、銅製品の工房やモザイク工房などが並んでいます。
モザイク工房は見学自由ということで、職人さんが現在制作中の作品を見せてもらいました。モザイクを作る工程を見る機会はなかなかないので、興味深かったです。
サン・ビアージョ教会(Chiesa di San Biagio / Tempio di San Biagio)
モンテプルチアーノに行ったらぜひ見学したいのが、サン・ビアージョ教会。
旧市街からは少し離れていますが(グランデ広場からは徒歩15分くらい)、大きくて美しい教会です。
1518年に建築が始まって今年で500周年。
外から見ても迫力がありますが、教会内部も豪華で教会内にはいくつもの絵画が飾られています。
モンテプルチアーノの旧市街から少し足をのばして行ってみてください!
モンテプルチアーノのワイン
モンテプルチアーノの代表的なワインは、2つの 赤ワイン。
・DOCG の ヴィーノ・ノービレ・ディ・モンテプルチアーノ(Vino Nobile di Montepulciano)
・DOC の ロッソ・ディ・モンテプルチアーノ(Rosso di Montepulciano)
DOCG の ヴィーノ・ノービレ・ディ・モンテプルチアーノは高級ワイン、ロッソ・ディ・モンテプルチアーノはその下に格付けされる軽めのワインです。
※ちなみに、モンテプルチアーノというと モンテプルチアーノ・ダブルッツォ(Montepulciano d’Abruzzo)というワインもありますが、こちらはアブルッツォ州のワインです。
モンテプルチアーノのワイナリー
ワインの産地、モンテプルチアーノに行ったら ワイナリー に行ってみたいですね。
モンテプルチアーノにはワイナリーが驚くほどたくさんありますが、旧市街にもワイナリーがいくつもあります。
お気に入りのワイナリーがあれば郊外まで行きたいところですが、旧市街を観光しながら見学できるワイナリーはありがたいです。
旧市街を歩いていて、「ここ!」と直感で選んだワイナリーを見学してみました。
デ・リッチ(De’Ricci)
グランデ広場からすぐのリッチ通り(Via Ricci)にある歴史のあるワイナリー。
無料で自由に見学できます。
入り口をからい洞窟のようなワイナリーの地下におりていくと、大きなワインセラーがあり、大小さまざまな樽が並んでいます。
小さな洞窟がありました。古代ローマ以前のエトルリア時代の洞窟だそうです。
今でもここでワインを熟成させているんですって!
見学の後は、試飲コーナー&直売所 で試飲をして、気に入ったワインを購入することができます。
ワインを購入しない場合は、「試飲代3ユーロ」とのことでした。
テイスティングができるような部屋もあったので、見学ツアーもあると思います。
その他のワイナリー
他にも旧市街にはいくつかワイナリーがあります。
グランデ広場には2軒のワイナリー、 Poliziano(ポリッツィアーノ)と Cantucci(カントゥッチ)が隣接しています。
モンテプルチアーノのレストランのお兄さんが 「Poliziano のワインはおいしい」と言っていました。
バールで休憩していた時に知り合ったイタリア人夫婦は、Ercolani(エルコラーニ)というワイナリーが広くて見応えがあると言っていました。(ちなみに二人ともお酒は飲まないそうです。)
後日ポリッツィアーノかエルコラーニに行ってみようと思ったのですが、時間の関係で行けませんでした。。。
旧市街には無料で見学できるワイナリーがいくつかあって、お酒が飲めない方も楽しめると思うので、ぜひ行ってみてください。
モンテプルチアーノへの行き方
モンテプルチアーノへ公共交通機関でのアクセスはあまりよくありません。
公共交通機関を使ってモンテプルチアーノの旧市街に行く場合は、バスを利用します。
※モンテプルチアーノには鉄道駅(Montepulciano Stazione)もありますが、旧市街からはかなり離れているのでご注意ください。
フィレンツェから
電車で キウージ・キアンチーノ・テルメ(Chiusi Chianciano Terme)まで行き、そこからバスで1時間ほど。
シエナから
112番のバスで2時間ほど。
本数が少ないので、事前に時刻表を確認してくださいね。
おわりに
ワインの産地として有名なモンテプルチアーノ。
旧市街の散策とワイナリー見学に加えて美味しいトスカーナ料理が楽しめるレストランもあります。
モンテプルチアーノのおすすめレストランは次回ご紹介します!
残念なことに公共交通機関で行くには少しアクセスが悪いので、車をレンタルするか、タクシーを利用するか、ツアーに参加することを検討してもいいかもしれません。
ワイン好きの方には本当におすすめの街です。
旧市街にあるワイナリーは気軽に見学できるところが多いので、トスカーナ旅行中にぜひ行ってみてください!