12月6日は、サン・ニコロ(San Nicolò)の日。
ヨーロッパの一部の国や地域では、このサン・ニコロの日を祝います。
サン・ニコロ(サン・ニコラ/聖ニコラ/聖ニコラウスなど国や地域で呼び方はさまざま)はサンタクロースの起源と言われる聖人。
見た目はサンタさんにそっくりです。
この日は、クリスマスに似ていますが、クリスマスとの違いは、サン・ニコロの日はこどもが主役のお祭りという点。
イタリアでは、一部の地域でサン・ニコロの日をお祝いします。
それでは、サン・ニコロの日についてご紹介していきますね。
サンタクロースの起源、「サン・ニコロ(サン・ニコラ)」の日
サンタクロースの起源となったサン・ニコロ(San Nicolò)。
*イタリアではサン・ニコロ(”ロ”にアクセント!)と呼ばれますが、フランスやベルギーではサン・ニコラと呼ばるそうです。
4世紀ごろ実在した司教で、数多くの軌跡を起こし、子供の守護聖人となりました。
12月6日は、そんなサン・ニコロの命日。
ベルギー、オランダ、ドイツ、オーストリア、スイス、フランスの一部、イタリア北部などヨーロッパ各地で、この日を祝うお祭りが行われます。
祝い方は国や地域によって違うようですが、多くの国では、12月5日の夜から12月6日の朝にかけての間に、こどもたちにサン・ニコロがお菓子やプレゼントを持ってくるというのが共通点。
サン・ニコロの日を祝う習慣のある北イタリアのある地域で、この日をどのように過ごすのか聞いてみました。
12月5日の夜、こどもたちは、サン・ニコロのために飲み物と食べ物を用意して寝ます。
12月6日の朝起きると、グラスとお皿は空っぽに。
「サン・ニコロが来てくれた!」と周りを見渡すと、プレゼントを発見!
サン・ニコロは、用意したものを食べて飲んで、プレゼントを置いて行ってくれるんだよ。
また、この日は、幼稚園にサン・ニコロがやってきて園児にプレゼントを渡したり、街でサン・ニコロに扮した大人が子どもたちにお菓子を配って歩いたり、こどもにとってはうれしい一日。
この日にヨーロッパでサンタさんみたいな人を見かけたら、それは、サン・ニコロかもしれません。
サン・ニコロとサンタクロースの違い
サンタクロースの起源となったサン・ニコロ。
サン・ニコロもサンタクロースも白いひげに赤い衣装と、見た目はそっくりです。
でも、よく見ると違いがあります。
サン・ニコロは、とんがり帽子、赤いマント、大きな杖を持った、司教の姿でサンタクロースよりも厳かなイメージです。
プレゼントを持ってくる日は違うものの、こどもにとっては、サン・ニコもサンタクロースも「赤い服を着てプレゼントを持ってきてくれる大きなおじいさん」!
こどもに人気があるのは当然ですね。
うらやましい!クリスマスプレゼントが2回!
サン・ニコロの日を祝う地域のこどもたちは、12月6日にサン・ニコロからプレゼントをもらいます。
まるで、クリスマスのようです。
サン・ニコロが来たら、クリスマスにはサンタクロースが来ないの?
いいえ、数週間後のクリスマスイブの夜にはサンタクロースがやってきます。
ということは、サン・ニコロが来る地域に住んでいる子どもたちは、プレゼントが2回もらえるんですね。
うらやましい!
おわりに
ヨーロッパのクリスマス前のイベント、サン・ニコロ(サン・ニコラ)の日をご紹介しました。
サン・ニコロの日は、クリスマスと似ていますが、クリスマスは家族で過ごす日、サン・ニコロの日はこどもたちが楽しむ日、といったイメージです。
サン・ニコロの日を祝う地域に住む子供たちにとっては、12月6日はクリスマス前にプレゼントがもらえる大事なイベント。
イタリアでは、一部の地域でこのサン・ニコロが来るという習慣があります。
サン・ニコロの日がある地域の子どもたちにとっては、サンタクロースよりもサン・ニコロの方が人気だったりするとか。
12月5日~6日にヨーロッパでサンタクロースのような人を見かけることがあったら、それはサン・ニコロ(サン・ニコラ)の可能性も。
見た目はそっくりですが、帽子が違うので、よ~く見てみてくださいね。