中部イタリアのマルケ州、エミリア・ロマーニャ州、トスカーナ州、サンマリノ共和国にまたがるモンテフェルトロ地方(Montefeltro)という美しい丘陵地帯には、小さいながらも素敵な町がたくさんあります。
そのなかのひとつが、マルケ州ペーザロ・エ・ウルビーノ県にあるサッソコルヴァーロ(Sassocorvaro)。
サッソコルヴァーロは、前回ご紹介したかわいらしい町フロンティーノとは違って、ユニークな要塞がそびえ、たくましさを感じさせる町です。
それでは、サッソコルヴァーロの町をご紹介します。
サッソコルヴァーロのみどころ
サッソコルヴァーロの旧市街は、フォーリア川(Fiume Foglia)をせき止めて作られた人工湖、メルカターレ湖 (Lago di Mercatale)を見下ろす岩壁の上にあります。
メルカターレ湖から見たサッソコルヴァーロの旧市街はこちらです。
旧市街の入り口にあるのがサッソコルヴァーロの一番のみどころ、ウバルディネスカ要塞(Rocca Ubaldinesca)。
このユニークな形をした要塞は、15世紀に築かれたルネッサンス様式の傑作です。
要塞の向かい側に市庁舎があります。
藁が散乱していますが、ちょうどこの日はお祭りが開催されていて、町中が中世に戻っていました。
要塞を背に小さな道を進んでいくと、広場に面した教会があります。
お祭りということで、広場には藁で作ったテーブルとイスがありました。お菓子や飲み物を売っていて、中世の雰囲気に浸りながらくつろぐことができるようになっていました。(通常はこのようなテーブルはないと思います。)
広場からはメルカターレ湖や湖のほとりにある教会、そして美しい田園地帯を眺めることができます。
この絶景がウバルディネスカ要塞と並ぶサッソコルヴァーロのみどころです!
サッソコルヴァーロへの行き方
サッソコルヴァーロへは車で行くのがおすすめです。
公共交通機関を利用する場合は、リミニ(Rimini)からペーザロ(Pesaro)まで行き、そこからバスを利用して行くことができます。(合計で2時間前後かかるようです。)
おわりに
モンテフェルトロ地方にあるユニークな形の要塞が特徴的な町、サッソコルヴァーロをご紹介しました。
湖から見上げる旧市街と、旧市街から見渡す湖を含めた景色が魅力的な小さな町です。
お祭り期間中だったせいか、サッソコルヴァーロはモンテフェルトロ地方で訪れた他の小さな町よりは生活感があって、活気があるような気がしました。
モンテフェルトロ地方を旅行する際に、立ち寄ってみてはいかがでしょう?