モンタルチーノからサンジミニャーノ へ行く途中に ブオンコンヴェント(Buonconvento)というという小さな町があります。
トスカーナを旅行中、車で通りがかったこの街でお祭りをやっている雰囲気がしたので寄ってみたところ、案の定、街のメインストリートに屋台が並んでいました!
パニーニでも食べようとパニーニの屋台の前に行き、パニーニの種類を見てみると。。。
ポルケッタ、モルタデッラ、サラミなどと一緒に、「ランプレドットのパニーニ(PANINO CON LAMPREDOTTO)」と書いてあります。
ランプレドット。。。何だろう???
「ランプレドットって何?」と屋台のおじさんに聞いてみました。
すると、ランプレドットの正体を教えてくれる前に「いいから見てて」と作り始めました。
フィレンツェ名物ランプレドット
先に ネタばらし をしてしまいます。
ランプレドット(lampredotto)とは、フィレンツェの伝統料理で、牛の第4胃を玉ねぎ、セロリ、パセリ、トマトなどの香味野菜と一緒に煮込んだもの。
そのまま食べることもあるそうですが、パンにはさんでパニーニにすることが多いそうです。
ランプレドットのパニーニの作り方
屋台のおじさんがおもむろにパンの中身をくり抜き、「フィレンツェのレシピで作ったんだよ。」と言いながら鍋を開けました。
美味しそうな香りがします。
鍋のスープの中に野菜とお肉のようなものが入っていました。(上の写真)
取り出したお肉(正確には牛の第4胃)を刻みます。
くり抜いたパン中にお肉を詰め、サルサ・ヴェルデという緑色のソース(イタリアンパセリ、ニンニク、オリーブオイルが材料)をのせ、「辛いの大丈夫?」と聞いてくれて辛いソースをのせました。
美味しそう!パンのふたをして出来上がりね!と思ったところ、
おじさんが「はい、ここ重要だから写真撮ってね。」ともう一度鍋を開けます。
パンのふた部分を鍋のスープに投入!
おじさんによるとこれが一番のポイントらしいです。
スープがしみ込んだパンを上にのせて出来上がり。
結局、ランプレドットが何か分からないまま、パニーニを受け取って近くの公園でいただきました。
ジューシーなお肉に辛いソースがピリッとアクセントになっていて 美味しい!!!
ボリュームもあり、一つでおなかがいっぱいになりました。
でも、何のお肉だろう。。。牛肉じゃないよね~。
と思いながら食べ終わった後でインターネットで調べたところ、牛の胃の煮込みということが判明しました。
ブオンコンヴェント(Buonconvento)
せっかくなので偶然立ち寄った、ブオンコンヴェントという小さくてかわいい街のことも紹介したいと思います。
ブオンコンヴェントは、トスカーナ州シエナ県にある人口約3,000人の街。
中心街は5分も歩けば見て回れてしまうほどくらい小さな街です。
イタリアの最も美しい村
ブオンコンヴェントの旧市街への入り口の門に、見覚えのある旗がありました。
マントヴァの近くにある シグルタ庭園の近くの街、ボルゲット(Borghetto)で見た旗です。
(写真ではよく見えませんがイタリア国旗の左側の旗です。)
なんと、ブオンコンヴェントは「イタリアの最も美しい村(i borghi più belli d italia)」のひとつだったのです!
旧市街のメインストリートはこんな感じ。奥に見えるのが街のシンボルの時計台です。
旧市街のメインストリートにあるサンティピエトロ・パウロ教会(Chiesa dei Santi Pietro e Paolo)。
ブオンコンヴェントは本当に小さな街ですが、とてもかわいらしい静かな雰囲気の街でした。
立ち寄ってみてよかったです!
(美味しいパニーニも食べましたしね。。。)
ブオンコンヴェントへの行き方
シエナから電車で30分ほど。
電車でアクセスできるので便利です!
鉄道駅から旧市街まで徒歩5分ほどです。
おわりに
「フィレンツェ名物のランプレドット」をフィレンツェではなく、偶然トスカーナの小さな街で体験しました。
ランプレドットのパニーニはジューシーで美味しかったです!
また、シエナから電車でもアクセスできるブオンコンヴェントは、「イタリアの最も美しい村」のひとつです。
トスカーナを車で旅行される方はシエナやモンタルチーノ観光のついでに寄ってみてはいかがでしょう。
電車利用の旅の場合でもシエナに何日か滞在予定ならば、半日観光で訪れるのもいいと思います!