イタリアの中北部に位置する、国土をイタリアに囲まれたサンマリノ共和国。
世界で5番目に小さい国として知られていますね。また、サンマリノの歴史地区は世界遺産にも登録されており、世界中から観光客が訪れます。
ローマにあるバチカン市国もそうですが、イタリアにいながら違う国を観光できて、なんだか得したような気になります。
今回は、サンマリノ共和国の首都サンマリノ市の魅力をご紹介します。
サンマリノ共和国とは?
サンマリノ共和国の国名は、一般的には Repubblica di San Marino(レプッブリカ・ディ・サンマリーノ)と表記されます。
正式名称は Serenissima Repubblica di San Marino(セレニッシマ・レプッブリカ・ディ・サンマリーノ)といいます。
長いですね。
サンマリノ共和国は、世界で5番目に小さい国で国土面積は61平方メートル。
人口は3万3千人ほどのこの小さな国は、現存する世界最古の共和国としても知られています。
サンマリノ共和国は海に面しておらず、内陸にある国土は、周囲をイタリアに囲まれています。
まさに、イタリアの中にある小さな国で、公用語はイタリア語です。
首都はサンマリノ市(Città di San Marino)。
そのサンマリノ市はティターノ山の頂上にあり、「サンマリノの歴史地区とティターノ山」は世界遺産に登録されています。
サンマリノはイタリアではありません!
サンマリノ共和国は、イタリアの中にあるのにイタリアとは違う国!
サンマリノ共和国を歩いていると、そこがイタリアではないことに気づきます。
サンマリノ共和国の車のナンバープレートとポストなどをご紹介します。
サンマリノ共和国の車のナンバープレート
サンマリノのナンバープレートはおしゃれ!
イタリア国内でもたまに見かけることがありますが、ナンバーの前についているのがサンマリノ共和国のマークです。
サンマリノ共和国のイニシャルの、RSM というシールを貼っている車も多いです。
サンマリノ共和国の郵便ポスト
イタリアの郵便ポストの色は赤ですが、サンマリノで見かけたのは白いポストでした。
サンマリノ共和国の国旗の色である白と青を使ったシンプルでおしゃれなデザインです。
サンマリノ共和国のおまわりさん
サンマリノで交通整理をしていたおまわりさん。制服がおしゃれです。
世界遺産、サンマリノ旧市街のみどころ
世界遺産に登録されているのが、ティターノ山の頂上にあるサンマリノの歴史地区。
写真は遠くから見たサンマリノ市です。少しわかりづらいですが、山頂にあるのがサンマリノの歴史地区です。
サンマリノは石畳の古い街並みが魅力の城塞都市。
歴史地区に3つある塔が有名ですが、その他の見どころもご紹介します。
サンマリノの歴史地区の入り口、サンフランチェスコ門
バスや車でサンマリノに到着した場合、歴史地区の入り口となるのが「サンフランチェスコ門(Porta San Francesco)」。
この門をくぐると、すぐ右手の階段の上にMuseo della Torturaという拷問博物館があります。昔の拷問道具などが展示されているそうです。(この手の博物館はイタリアの要塞都市によくあります。)
その向かいにあるのが、サンフランチェスコ教会(Chiesa di San Francesco)。
サンマリノの中心、リベルタ広場
サンマリノの中心がリベルタ広場(Piazza della Libertà)。
広場の中心に自由の女神像があり、その奥に見えるのがサンマリノの庁舎、プブリコ宮(Palazzo Pubblico)です。
庁舎の内部は有料で見学することができます。
また、プブリコ宮の入り口には衛兵が立っていて、記念写真に応じてくれることもあります。
また、この広場から眺める景色は抜群!こんな美しい景色が眼下に広がります!
第一の塔・グアイタ(Prima Torre – Guaita)
サンマリノの一番の見どころが、第一の塔と第二の塔。
町の中心の近くにあるのが、第一の塔(Prima Torre)であるグアイタ(Guaita)。
12世紀にサンマリノに建造された初めての要塞です。
塔の上にのぼることもでき、狭くて急な階段を上るとアドリア海や街の大パノラマが見渡せます。
第二の塔・チェスタ(Seconda Torre – Cesta)
第二の塔(Seconda Torre)、チェスタ(Cesta)は、13世紀から14世紀に建造されたサンマリノの第二の要塞です。
第二の塔には武器博物館(Museo delle Armi Antiche)があり、昔の武器が展示されています。
第二の塔からの眺めはサンマリノで一番とも言われます。第一の塔の写真はこちらから撮るのがおすすめ!
第一の塔から第二の塔へはこのような絶壁にある石造りの道を歩いて行きます。途中のベンチで絶景を見ながら一休みしている人たちもいました。
この道を下から見たところ。左側に見えるのが第一の塔です。
実は、サンマリノにはもう一つ、モンターレ(Montale)という名の第三の塔(Terza Torre)があるのですが、少し町の中心から離れていますし、塔自体も質素なので、第一の塔、第二の塔だけでも十分でしょう。
サンマリノ教会とサンピエトロ教会
リベルタ広場から少し上がったところにある大きな教会、サンマリノ教会(Basilica del Santo Marino)と隣に立つ小さな教会、サンピエトロ教会(Chiesetta di San Pietro)。
サンマリノ教会は、柱が特徴的な白を基調としたシンプルな教会です。
カーバ・デイ・バレストリエリ
リベルタ広場からすぐのところにあるのが、カーバ・ディ・バレストリエリ(Cava dei Balestrieri)という窪地にある岩壁の広場。
ここでコンサートなど、イベントを開催することもあるそうです。
サンマリノへのロープウェイ
サンマリノ旧市街まではバスか車で行く人が多いですが、麓にあるボルゴ(Borgo)という町からサンマリノ旧市街をつなぐロープウェイもあります。
駅の看板によると、サンマリノの標高は675メートル!
ロープウェイ乗り場付近からロープウェイが上ってくる様子を見ましたが、かなりのスピードでした。
ロープウェイからの眺めもよさそうなので、興味のある方は乗ってみては?
また、ロープウェイ乗り場を出たところにある広場は花や芝生がきれいに植えられていて、とても落ち着きます。休憩スペースとなっています。
ここからも壮大な眺めを楽しむことができますよ!
博物館・美術館もたくさんある!
サンマリノには、国立博物館、拷問博物館、蝋人形館、歴史博物館など、様々な博物館や美術館があります。
こちらはその中のひとつ、興味博物館(Museo delle Curiosità)。
どんな博物館なんでしょうか?
何が展示されているのか気になる方は行ってみてください。
サンマリノで食べたい!ピアディーナ
サンマリノはリミニに近いので、ピアディーナ屋さんがたくさんあります。
ピアディーナは手軽に食べることができるのでおすすめです!
フランチェスコ門の外にあるこちらのお店には、なんと72種類のピアディーナがあります!
お店の外にある看板にメニューの一部がありますが、店内のメニューを見ると73番のピアディーナが載っていて、1種類増えたようです。
73種類もあって、どれにしようか選ぶのが大変でしたが、シンプルに生ハム+チーズ+ルッコラのピアディーナにしました。美味しかったです!
サンマリノへの行き方
サンマリノ旧市街へはリミニからバスが出ています。(1日10本ほど)
鉄道でリミニ(Rimini)まで行き、そこからバスで1時間ほどサンマリノ旧市街に到着します。
おわりに
世界で5番目に小さい国、サンマリノ共和国と、世界遺産であるサンマリノの歴史地区をご紹介しました。
サンマリノは小さいですが見どころがたくさん!お土産屋さんもたくさんあって、観光をしながらの街歩きも楽しいです。
旧市街はアップダウンが多いので歩きやすい靴でお出かけください。
サンマリノ共和国に入国するには入国審査はありません。ですが、希望があればパスポートにスタンプを押してもらうことができます。
次回は、サンマリノ共和国でパスポートにスタンプを押してもらう方法をご紹介したいと思います。