海外で暮らしていると日本の味が恋しくなります。
なかでも、時々、うどん、ラーメン、焼きそば といった麺類を食べたくなることがあります。
イタリアで麺類というとパスタ。
もちろん、パスタはおいしいし好きですが、たまには他の麺類が食べたくなるものです。
以前 イタリアのインスタントヌードル事情 をご紹介しました。
イタリアのスーパーで販売されているインスタントヌードルや焼きそば、味はいまいちです。

そして、残念ながらイタリアではまだまだ日本のうどんやラーメンはなかなか手に入りません。
美味しいものが食べたければ日本から持ってくるか自分で作るしかありません。。。
日本から持ってくるといっても限度がありますし、麺から作るのは大変ですよね。
でも、いい方法があるんです!
あるものを使うと、パスタが中華麺のようになるんですよ。
それでは、パスタを中華麺風に変える裏ワザをご紹介します!
重曹を入れてパスタを茹でると中華麺に!
あるものとは、重曹。
日本にいるときは重曹を使ったことはありませんでした。
イタリアで掃除をするために重曹を買ってきたのですが、余ったので他に使い道がないかと調べてみたんです。
パスタを茹でるときに重曹を入れると中華麺になる
という情報がありました。
重曹とはイタリア語では bicarbonato di sodio (ビカルボナート・ディ・ソディオ)といいます。単に bicarbonato と呼ばれることもあります。
パスタが中華麺になる???
にわかに信じがたい情報でしたが、試してみたら、ビックリ!本当に中華麺みたいになったんです。
パスタを中華麺にする茹で方
沸騰したお湯に重曹を適量(大さじ1くらいでいいと思います。)入れて、パスタを茹でます。このとき塩は入れても入れなくてもいいみたいですが、私は少し入れています。
まず、沸騰したお湯に重曹を入れるとこんな感じにブクブクと泡が立ちます。
さらに塩を加え、パスタを入れます。
パスタは泡でよく見えませんが、茹でているうちに中華麺っぽい香りがしてきます。泡があるので吹きこぼれに注意しながら、パスタの表示時間より 2分~3分多めに 茹でます。
茹で上がったら洗ってぬめりを取ります。
色も少し変わってパスタというより中華麺っぽくなります。
あとはお好みで調理するだけ。
私は 焼きそば や 冷やし中華 をよく作ります。
今回は太麺のスパゲッティを使って焼きそばを作ってみました。
茹でるときのポイント
パスタの茹で時間は表示時間より多めに!
細麺は 2分、太麺は 3分 多め に茹でましょう。
また、重曹を入れると吹きこぼれやすい ので、目を離さないように注意しましょう。
おすすめのパスタ
パスタを中華麺風にする場合に使うのはスパゲッティに代表される細長いロングパスタ。
麺の太さによって名前が変わる のをご存知でしょうか。
細い順からこのように名前がついています。
カペッリーニ(capellini)
↓
フェデリーニ (fedelini)
↓
スパゲッティーニ (spaghettini)
↓
スパゲッティ (spaghetti)

いろいろあるみたいだけど、どんなパスタがおすすめなの?
冷やし中華を作るときは細麺のカペッリーニ(capellini)かフェデリーニ(fedelini)がおすすめです。
冷やし中華を作る季節は暑いので茹で時間が短いのもうれしいです。
焼きそば用には太麺のスパゲッティーニ(spaghettini)がおすすめ。スパゲッティ(spaghetti)でもいいです。
ラーメン の場合はスープによって細麺か太麺かをお好みで選べばいいと思います。
ちなみに、冷製パスタによく使われまる極細パスタの カペッリーニ ですが、日本ではよく カッペリーニ と呼ばれていますね。実は正しくは カペッリーニ と発音します。
カペッリーニとは、髪の毛(capelli/カペッリ)という単語に小さいを意味する(~ni)がついて細い髪の毛という意味なんですよ。
おわりに
重曹を使ってパスタを茹でると中華麺になる!という裏ワザ、いかがでしたか?
パスタを常備してある家庭は多いと思います。
海外に住んでいる方はもちろん、日本に住んでいても「焼きそばや冷やし中華が食べたいけど中華麺がない!」という時におすすめなので、ぜひ試してみてください!