今回の一時帰国では成田空港に到着したのですが、入国審査ではじめて「顔認証ゲート」を利用しました。
今まで日本に入国する際は、到着空港の入国審査場に進むと、日本人用と外国人用に列が分かれていて、それぞれ順番を待って入国審査官にパスポートを提示してスタンプを押してもらい入国、という手続きでした。
今回も空港に到着後、入国審査エリアに進むと、日本人用と外国人用に進む場所が分かれていました。
外国人用のエリアでは今までと同じように行列ができていましたが、日本人用のエリアに進むと行列が全然ありません。かわりに見慣れないゲートがたくさん並んでいました。
今までも入国する際に「自動化ゲート」というものがありましたが、事前に利用登録をする必要があるということで、利用したことはありませんでした。
一瞬、全部「自動化ゲート」になったのかと焦りましたが、違いました。
今回並んでいたのは今までの自動化ゲートとは違う「顔認証ゲート」というもの。2018年に本格導入されたそうです。
顔認証ゲートとは?
顔認証ゲートは、パスポートのICチップ内の顔の画像と、顔認証ゲートのカメラが撮影した顔の画像を照合して本人確認を行うシステムです。
事前の登録手続きなどは不要で、認証手続きもとても簡単で、15秒ほどで終わります。
日本人の入出国手続きを合理化し、外国人の入出国審査に力を注ぐ目的で導入されたそうです。
それで日本人用のエリアには行列がなかったんですね!
顔認証ゲートの利用方法は?
顔認証ゲートの操作方法は簡単!ディスプレイに表示されるとおりに進めれば15秒ほどでゲートを通過することができます。
入国審査場では写真撮影ができないため、写真つきで顔認証ゲートの利用方法をご紹介することはできないのですが、簡単に手順をご紹介します。
- パスポートの顔写真ページを開いて、旅券リーダーに置く。
- ゲートの内蔵カメラで顔の写真を撮影して、顔認証を行う。
- 認証が完了するとゲートが開くので、ゲートを通過。
文字で説明するといまいち分かりにくいかもしれませんが、ゲートにはイラスト付きで分かりやすく説明が書かれているので、安心です。
私も今回はじめて利用してみましたが、操作は本当に簡単で、あっという間にゲートを通過することができました。
なお、法務省のホームページに詳しくイラスト付きで説明があるので、詳しく知りたい方はそちらでご確認してみてください。
パスポートに入国スタンプが必要な場合は?
顔認証ゲートを利用する場合、パスポートには入国スタンプは押されません。
通常の旅行者の場合は、スタンプがなくても問題ありませんね。
しかし、海外在住者が一時帰国する場合、各種手続きを行うために入国スタンプが必要となるケースがあります。
また、日本人でも非居住者は外国人観光客と同じように免税で買い物をすることができるので、海外在住者が一時帰国する時にはこの制度を利用している方も多いと思います。
この「免税手続」を行うためには入国スタンプが必要となります。
顔認証ゲートを通過していく方々を見てみると、スタンプを押してもらうことなくみなさんゲートを通過しています。
スタンプがないと困ります。。。
そこで、「パスポートにスタンプを押してもらいたいのですが、どうしたらいいですか?」と職員の方に尋ねたところ、「あちらの顔認証ゲートを通過したあとで、スタンプを押してもらってください」とのことでした。
教えてもらったゲートに行ってみると、「スタンプが必要な方はこちら」という案内がありました。
顔認証ゲートを通過した後に今までと同じようなブースがあり、そこで入国管理官にスタンプを押してもらうことができました!
おわりに
今回の一時帰国では、「顔認証ゲート」を初めて利用しました。
なお、顔認証ゲートは、入国時だけでなく、出国時にも導入されていました。
顔認証ゲートの操作方法はとても簡単でしたし、入国審査や出国の際に行列に並ぶ必要がなく、手続きがスムーズになってうれしいですね。
入国時、パスポートにスタンプが必要な場合は、ゲートを通過後に押してもらうことができるので、空港の職員の方に尋ねてみましょう。
スタンプはゲート通過後でないと押してもらえないようなので、忘れないように注意したいですね。